チェルシー超特急!
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今日も今日とて
先日、素敵なイワシロ仲間の方々とカラオケに行ってきました。
K野さん、Mさんの美声にうっとりです。
Hさん、P氏もとても気になる曲を見つけてきます。
意外な接点が見つかったり、こんな曲あったんだ!といった
発見があって楽しかったです。
笑いすぎて要ハンカチなレベルで涙が出るという稀な経験もしました。
みなさん有難うございました!
ツキタケ君の誕生日から9日。
今日はギルティのザッパ君や中の人・うえだゆうじ氏、
弘法大師のお誕生日で、千葉県民デーですが、
ようやくツキタケ誕生日SSを載せることができました。
そばにいて黙るとき
六月の最初の日。
梅雨の初めがこの日は降っておらず、
紫陽花の葉に前日の雨粒がキラキラするようすが爽やかでさえあった。
姫乃は半袖のセーラー服を着て、学校に行く前に尋ねた。
「ツキタケくん、誕生日に欲しいものはある?」
少し考えてこう答えた。
「いつもみたいにパーティーがあるんだろ? それで充分だよ」
「ひめのんにお願いするなら早いほうがいいぞ。本当に何かないのか?」
ガクと二人で夕陽を眺めているとそう言われた。
「そうですね……好きな人と一緒に過ごすのがいちばん良いです」
アニキとエージが浮かぶ。
できればアニキの隣にはねーちゃんがいて。
エージのいる所には、アズミがくっついてきて。
ねーちゃんには母ちゃんがいて、キヨイ達との橋渡し役になってくれている。
そんな居場所を作ってくれたダンナがいる。
「ほら、いつもと同じでしょ。それに姐御や、プラチナさんや、正宗さん、
エッちゃんが来てくれて……ほんとにそれで充分なんです」
ツキタケはガクの横顔に向かって話す。
ガクは夕陽を見つめながら聞いている。
――本当は、会いたい人はこれで全部じゃないってアニキは知ってるけど。
会いたいけれど、それは数日後の誕生日に、ではない。
いつか穏やかな心で旅立って行く時が来たら、
この世に生み出してくれて有難う、育ててくれて有難うと伝えたい。
――会うのはその時でいい。
アニキは今何を思っているだろう、と思いながら、
ツキタケは同じ夕陽のほうを向いた。
当日。誕生パーティーは毎度のことながら賑やかだ。
はしゃぎ疲れて屋根に上ってみると、
活眼の獅子がみんなの姿が見えるほうに顔を向けて寝そべっていた。
自分もその向きで腰掛けようとしていたところだった。
パラノイドサーカスの中で唯一、人型をとっていない獅子だが、
こんなふうに、ふとした仕草に親しみがわく事もしばしばある。
獅子は「ミャウ」と声を出して寄って来た。
ツキタケが座ると、獅子はその横で体を丸めた。
屋根の上にまた一人姿を現し、
獅子はびくっと一瞬だけ上体を起こし元に戻った。
「アニキ」
ガクは、弟分をはさんで獅子と反対側に腰を下ろした。
「誕生日……ここでも初めてじゃないけど、今でも夢を見てるみたいなんです。
昔はこんなふうに賑やかで楽しいことってなかったから。でも、本当なんだな……って」
ガクは目を細めた。
――たまにはあのバカに感謝すべきかもな。……言わねぇけど。
心から嬉しそうなアニキの顔。
オイラは、それが見たかったのかもしれない。
体を傾け、アニキに寄りかかってみた。
みんなと賑やかなのも良いけど、もう少し、こうしていよう。
(了)
K野さん、Mさんの美声にうっとりです。
Hさん、P氏もとても気になる曲を見つけてきます。
意外な接点が見つかったり、こんな曲あったんだ!といった
発見があって楽しかったです。
笑いすぎて要ハンカチなレベルで涙が出るという稀な経験もしました。
みなさん有難うございました!
ツキタケ君の誕生日から9日。
今日はギルティのザッパ君や中の人・うえだゆうじ氏、
弘法大師のお誕生日で、千葉県民デーですが、
ようやくツキタケ誕生日SSを載せることができました。
そばにいて黙るとき
六月の最初の日。
梅雨の初めがこの日は降っておらず、
紫陽花の葉に前日の雨粒がキラキラするようすが爽やかでさえあった。
姫乃は半袖のセーラー服を着て、学校に行く前に尋ねた。
「ツキタケくん、誕生日に欲しいものはある?」
少し考えてこう答えた。
「いつもみたいにパーティーがあるんだろ? それで充分だよ」
「ひめのんにお願いするなら早いほうがいいぞ。本当に何かないのか?」
ガクと二人で夕陽を眺めているとそう言われた。
「そうですね……好きな人と一緒に過ごすのがいちばん良いです」
アニキとエージが浮かぶ。
できればアニキの隣にはねーちゃんがいて。
エージのいる所には、アズミがくっついてきて。
ねーちゃんには母ちゃんがいて、キヨイ達との橋渡し役になってくれている。
そんな居場所を作ってくれたダンナがいる。
「ほら、いつもと同じでしょ。それに姐御や、プラチナさんや、正宗さん、
エッちゃんが来てくれて……ほんとにそれで充分なんです」
ツキタケはガクの横顔に向かって話す。
ガクは夕陽を見つめながら聞いている。
――本当は、会いたい人はこれで全部じゃないってアニキは知ってるけど。
会いたいけれど、それは数日後の誕生日に、ではない。
いつか穏やかな心で旅立って行く時が来たら、
この世に生み出してくれて有難う、育ててくれて有難うと伝えたい。
――会うのはその時でいい。
アニキは今何を思っているだろう、と思いながら、
ツキタケは同じ夕陽のほうを向いた。
当日。誕生パーティーは毎度のことながら賑やかだ。
はしゃぎ疲れて屋根に上ってみると、
活眼の獅子がみんなの姿が見えるほうに顔を向けて寝そべっていた。
自分もその向きで腰掛けようとしていたところだった。
パラノイドサーカスの中で唯一、人型をとっていない獅子だが、
こんなふうに、ふとした仕草に親しみがわく事もしばしばある。
獅子は「ミャウ」と声を出して寄って来た。
ツキタケが座ると、獅子はその横で体を丸めた。
屋根の上にまた一人姿を現し、
獅子はびくっと一瞬だけ上体を起こし元に戻った。
「アニキ」
ガクは、弟分をはさんで獅子と反対側に腰を下ろした。
「誕生日……ここでも初めてじゃないけど、今でも夢を見てるみたいなんです。
昔はこんなふうに賑やかで楽しいことってなかったから。でも、本当なんだな……って」
ガクは目を細めた。
――たまにはあのバカに感謝すべきかもな。……言わねぇけど。
心から嬉しそうなアニキの顔。
オイラは、それが見たかったのかもしれない。
体を傾け、アニキに寄りかかってみた。
みんなと賑やかなのも良いけど、もう少し、こうしていよう。
(了)
by rann-no
| 2011-06-15 23:33
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